第3回 世界芸術競技 in LONDON

会期:2012年5月1日(火)~5月4日(金)
会場:ヘンリー・ムーア・ギャラリー
  (英国王立芸術大学院大学内/ロンドン市)
後援:ロンドン市、在英国日本国大使館
協力:英国王立芸術大学院大学

芸術の競技者たち総勢221名の傑作を展示

ロンドンオリンピックの会期に合わせ、ロンドンの中心部ロイヤル・アルバート・ホールの正面に位置するロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国王立芸術大学院大学)内ヘンリー・ムーア・ギャラリーにて開催しました。

世界の美術学校界の最高峰の一つに挙げられるロイヤル・カレッジ・オブ・アートは、これまでにアーティストをはじめプロダクトデザインやファッションの分野でも多くのデザイナーを世に送り出しており、現在、世界各地から優秀な人材が集う英国随一の「芸術の学堂」として知られています。
その学内にありロンドンでも広く知られるヘンリー・ムーア・ギャラリーに日本の現代に活躍するアーティストにより創出された秀作、日本画、洋画、彫塑、工芸、写真、書道221点を展示。日本のアーティストたちによる表現の数々は、最先端のデザインを学ぶ学生たちにも鮮烈な印象を与えた様子でした。また市内からも多くのカップルや親子連れが来場。日本の制作者と直に接する機会とあって、積極的な質問が相次ぎ、豊かな芸術談義が繰り広げられていました。
併設展示では、かつてオリンピックで正式種目だった「芸術競技」に日本が出場し銅メダルを獲った1936年開催の「第11回ベルリンオリンピック」をパネルでご紹介。オリンピックに「芸術競技」があったことはあまり知られておらず、誰もが驚きの表情で興味深そうに展示に見入っていました。

また、同日、世界3大博物館の一つに数えられる大英博物館で、世界の至宝に囲まれながらオープニング&レセプション・パーティも実施。特別な体験に参加した皆さまは感激しきりの様子でした。

ロンドナーや、オリンピックのために世界中から集まった美術愛好家にも日本の芸術家たちによる作品は大変好評を博し、芸術オリンピック復興へ向けた助走の予感を孕む展覧会となりました。

[審査員]
タイモン・スクリーチ氏(ロンドン大学アジア・アフリカ研究所教授)
フィリップ・バフィー・パーカー氏(オークション会社ジョン・ニコルソン・ファイン・アート代表)
デーヴィッド・T・ウォラー氏(ヴィジュアル・アーティスト)