日本藝術の創跡

発行:1995年~
仕様:A4判ワイド・上製本・函入り 英語訳付
約350~400頁

毎刊異なったテーマを掲げ、様々な角度から偉大なる先人達が残した芸術を厳格に研鑽し、また現代に活躍する精鋭作家の秀作とその足跡を後世の日本美術界に残すことを目的とした美術画集。


■日本藝術の創跡 1996
〜ニッポンの芸術からセカイの芸術〜
浮世絵や画帖、陶磁器、装身具、着物など日本の芸術文化が、ジャポニスムなど西欧芸術世界に与えた影響を紹介。

■日本藝術の創跡 1997
〜世界芸術の流れと日本芸術〜
世界における芸術文化の発祥とその後の流れを追って、西洋、中近東、中国、日本の芸術への関連と美術史の足跡を紹介。

■日本藝術の創跡 1998
〜芸術の多様性と浸透〜
原始時代における芸術的表現の価値観や創成、注文制作市場と主題獲得、市民社会と民衆芸術の到来、そして産業との融合。社会における芸術の多様性を生み出した原因を歴史を追って紹介。

■日本藝術の創跡 2000
〜世紀末の夢、新世紀への波濤〜
劇的な変貌を遂げた20世紀、芸術史の中でもこれほど短期間のうちに数多くの偉大な芸術家が輩出された世紀はない。20世紀をキーワードに芸術の変貌を説いていく。

■日本藝術の創跡 2001
〜100年のかたち〜
社会学上の見地からすると芸術と人間とは相対的なものである。時代の波、そしてその区切りを再検証し、新たな時代の道標として芸術の創跡を構築していくことが人類の歴史を創ることになる。原始の時代から、おおよそ100年をひとくくりにその歴史上の芸術の‘かたち’を今日まで順を追って紹介。

■日本藝術の創跡 2002
〜真実の美術〜
美術においての真実とは。歴史や時代は芸術家達に何を描かせたのか、芸術作品が明かす真実、意味とは。実際の出来事や事件を通してその流れを紹介。

■日本藝術の創跡 2003
〜近・現代アジア美術の風〜
近代化=西洋化という概念がアジア諸国を席巻した。だがアジアの芸術家達は逞しくも、独自の芸術表現の研鑽を積み、ナショナルアイデンティティーを築き上げた。芸術的融合あるいは拒絶、折衷、ひとくくりにはできないアジア美術の醍醐味が満載。

■日本藝術の創跡 2004
永劫の美〜国宝・重要文化財で繙く日本美術〜
我が国における国宝をはじめとする有形文化財の歴史的価値と芸術性を再認識することにより、日本芸術の本流を知り、長年にわたって育まれた日本芸術の美の核心に迫る。

■日本藝術の創跡 2005
美の栄華〜プラトン・アカデメイアの系譜、サロン・アカデミーへ〜
美術史をひも解く上で、欠かすことの出来ないアカデミーとサロン。そのアカデミーやサロンを舞台にし、芸術家がどのような活動を行ない、歴史を構築してきたかを振り返る。シリーズ第10巻。

■日本藝術の創跡 2006
〜出逢う美術 繋ぐ美術〜
セザンヌ、ピカソ、ウォーホルなど優れた芸術家には、彼らと共に新たな美術の潮流を生み出そうとした画商、パトロン、評論家などの存在があった。東西美術史を形成した、知られざる人間模様に迫る。

■日本藝術の創跡 2007
〜84万日の美術館〜
古代エジプトに建設された総合教育機関、ムセイオン。この建物から美術館の歴史が始まった。ルーヴル美術館やメトロポリタン美術館など世界の有名美術館を紹介しつつ、美術館の存在意義や現在の活動を検証する。

■日本藝術の創跡 2008
美を拓く者たち —美術評論家の創造性—
ダ・ヴィンチの偉大な画業を後世に伝えたヴァザーリ、マネの非凡な才能を見いだしたゾラ、若き横山大観や下村観山を指導した岡倉天心……。芸術家の良き理解者であり好敵手として芸術に挑んできた美術評論家の歴史を関係深い芸術家や作品とともに紹介。

■日本藝術の創跡 2009
異文化への扉 — 創造の交流点 —
ナポレオンのエジプト遠征によって流行した東洋趣味、開国を契機に広まりゴッホをはじめとする巨匠たちを魅了したジャポニスム、世界の文明が一堂に会す万国博覧会から世界に高く評価された日本工芸……。いつの時代も芸術は異文化との交流によって育まれてきた。優れた芸術家たちの作品とともに、その制作背景にある様々な交流の「出来事」を紹介。

■日本藝術の創跡 2010
奇蹟の継承 —美の使徒 修復家たち—
1950年に日本が文化財保護法を制定してから60年を迎える今、文化財の「真」価を認識し、最「善」の技術による修復を行ない、「美」しく後世へ継承する美の使徒−修復家たちの仕事と、多様な文化財保護活動の一端を紹介。

■日本藝術の創跡 16
名作からのメッセージ —芸術の秘奥を旅して—
メッセージ──それは思いを伝えること。伝えたいモノやコトを“表現”し、形を変えて残すこと。過去の表現者は現代にいったいどのような“思い”を、メッセージとして作品に込めて残したのか。洋の東西にわたり研究者たちが聞き取った名作の声に耳を傾けることで、私たちは創造の未来を拓く道標を得ることができる。多岐の分野に及ぶ芸術作品が宿したメッセージを手がかりに、芸術の秘奥へと旅する。

■日本藝術の創跡 17
美の再発見—日本—
鎖国以前から日本が各国と密接な関係にあったことを、時に芸術作品や文化遺産は教えてくれる。本書の巻頭評論では、約350年前の家族の肖像画に、オランダ人と日本人の間に生まれた女性が描かれた経緯や、両国の文化的関係に及んだ論考をはじめ、様々な角度から日本の「美」に迫った。

■日本藝術の創跡 18
20世紀が見た夢 ─新しき表現の開花─
フォーヴィスムやキュビスムをはじめ美術界に新境地を開く代表的な現代美術運動の数々が生まれた20世紀初頭に光を当て、その誕生の背景や日本に与えた影響を多彩なアーティストの作品を通して検証し、今日につながる潮流の源を辿る。

■日本藝術の創跡 19
芸術家のアトリエ ─閃きと創造の楽園─
芸術家にとって神聖な空間である「アトリエ」。そこには制作道具や愛用の文物、趣味の楽器などインスピレーションを喚起させる様々な品々がひしめいている。芸術家と作品の物語が隠された秘密の楽園を訪ね、その閃きの原点や苦悩、歓喜の軌跡を追う。

■日本藝術の創跡 20
芸術を知る20の鍵
1995年に創刊された『日本藝術の創跡』は関係各所のご協力を得て創刊20年を迎えた。記念すべき第20巻は、新旧の読者のためにも過去のテーマを20のキーワードで紹介。20年間のアートの潮流をより深く知るための鍵を使い、未来のアート界への扉を開く。

■日本藝術の創跡 21
ルネサンス・日本―未来を描く多彩な表現―
阪神淡路大震災から20年、東日本大震災から5年。また同年には熊本地震も発生した。人々の生活や芸術文化を守り、連綿と伝えることの大切さに気づいた今、困難に立ち向かい、明るい未来や希望を渇望し、芸術や文化を創造した先人たちの軌跡を紹介する。

■日本藝術の創跡 22
東京藝術大学創設130周年 日本の「美」の源流をたずねて
横山大観や青木繁、六角紫水をはじめとする巨匠を多数輩出した東京藝術大学は近年、海外大学との交流によっても活動範囲を世界中へ広げている。前身の東京美術学校創設から数えて130 年を迎えた同学の歴史を紹介するとともに、今日活躍する現代作家たちの作品を多数収録。

■日本藝術の創跡 23
明治150年 文明開化と近代日本芸術の繚乱
明治時代─。250年間の鎖国から解き放たれた先達は、海外の情報を受容することで文明開化し近代化へと向かう。彼らは近代日本美術を形成し、今日の日本人芸術家たちが備える表現力の基礎を築いた。文化芸術にとって様々な変革をもたらした和魂洋才の時代に迫る。

■日本藝術の創跡 24
没後500 年記念 レオナルド・ダ・ヴィンチ ―偉大なるその万能―
人類の至宝《モナ・リザ》や《最後の晩餐》を描いた芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの才能は芸術に留まらず、医学や科学など多方面に及んだ。この不世出の天才芸術家の没後500年に際し、その生涯とともに、類い稀な想像力から生み出された代表作の数々を掲載。

■日本藝術の創跡 25
ラファエロ・サンティ没後500年 ルネサンス〈再生〉を彩った天才たち ─新しい様式の開花と芸術家の誕生─
古代ギリシャ・ローマ文化の復興という形式をとり、西ヨーロッパを中心に広がった文化革新運動が、「復活」や「再生」を意味する「ルネサンス」。その代表格ラファエロ・サンティの没後500年を記念し、ここではラファエロをはじめとするルネサンス芸術を紹介。

■日本藝術の創跡 26
ピエール=オーギュスト・ルノワール生誕180周年 印象派─光と色彩をつかまえた画家たち─
市井の人々の暮らしや自然に焦点を当て、光と色彩を感受性豊かに捉えた印象派画家たち。新たな表現様式を追求し続け、古典主義で写実的であった芸術を市民に身近なものへと昇華させた。ピエール=オーギュスト・ルノワール生誕180周年を記念し、印象派画家たちの作品誕生に至るまでの軌跡を辿る。

■日本藝術の創跡 27
グスタフ・クリムト生誕160周年 世紀末芸術─心のなかに美をみる探求者たち─
19世紀末ヨーロッパ、科学技術の飛躍的な進歩により発達した蒸気機関車や船に運ばれ、戸外の美しい景観を求めた印象派に対し、不安や苦悩など人間の内面世界を退廃的で神秘的に描写した世紀末派の画家たち。本年はその中心人物であるグスタフ・クリムトの生誕160周年を記念して、美しくも妖しい世紀末芸術の作品群に焦点をあてる。

■日本藝術の創跡 28
万国博覧会への日本政府初参加150年記念 万国博覧会の熱狂とジャポニスムの美
西洋の人々にとってアジア文化の違いが曖昧だった19世紀頃、万博を機にジャポニスムが隆盛し、欧米の芸術家たちによって浮世絵や日本の文物を意識した作品が生まれる。日本が初めて公式参加した1873年のウィーン万博から本年で150年を迎えることを記念し、万博の歴史とともに、美術史に燦然とその名を残すジャポニスムと日本文化との関わりを紐解く。

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