第2回 美と平和の祭典 
世界芸術競技 in 北京 2008

会期:2008年5月24日(土)~5月27日(火)
会場:中華世紀壇芸術館(北京市)
主催:中国対外芸術展覧中心(中国側)、株式会社 クオリアート(日本側)
協力:万博企画

ワン・ワールド、ワン・ドリーム(一つの世界、―つの夢)を願い開催

オリンピック開催3カ月前の2008年5月12日、マグニチュード8.0の四川大震災が発生。地霙の影響は大きく、政府主導の文化事業は控えるのが常ながら、本事業は日本からの芸術による心の復興と美のエールが送られる事業として、また、オリンピックのテーマである「ワン・ワールド、ワン・ドリーム(一つの世界、―つの夢)」の真の実現を願う、大切な役割を担う事業として、中国文化部公式オリンピック後援事業として認定され、実施されることとなりました。

会場となった中華世紀壇芸術館では、1作品に対し約1メートルの間隔をもって配するなど、約1500平方メートルもある展示室をゆったりと使って作品を紹介。会期を同じくしてギリシャ写真展なども催されており、連日、多くの市民がひっきりなしに来場。来場者や関係者から「中華世紀壇芸術館史上に残る美しさを備えた展覧会」であると好評をいただきました。また併催展示では、小磯良平や棟方志功など日本の芸術オリンピックに出場した大家の出展作品も紹介され、日本の芸術教育の水準の高さ、意識がしっかりと継承されていることが大きな話題となりました。
会場入口付近には、中国からの特別作家の作品15点も展示され、清華大学、中央美術学院の力量あふれる学生の作品や「世界の書道家22人」に選ばれた審在員の作品など、現代の中国を代表する作品と、現代の日本を代表する作品が一体になった、美の競演を披露。各国の記者が多数つめかけ、政府発行の「中国文化報」にも掲載されました。

展覧会の開幕式では出展作家の呼びかけで、少しでも震災復興に役立ててもらいたいと義援金を贈呈。受け取られた万基元氏から感謝の意と、復興に向けて文化の力を活かしていくという力強い言葉をいただきました。弊社も日本の芸術家からの支援として義援金を贈り、文化部から赤十字を通じ、正式に被災地に届けられました。

[審査員]
包林氏(清華大学美術学院副院長、教授)
杜宏宇市(清華大学美術学院教授)
白煦氏(中国書道家協会理事、展示部主任)