1993年に創設した国際平和美術展は、「芸術からの平和希求」をテーマにかかげ、日本国政府をはじめ自治体や公的機関にご支援を賜り、各都市の美術館や各国の宮殿など世界の主要施設を会場に実施し、多くの人々と平和への思いを交歓してきた歴史があります。2020年は、リトアニアで「命のビザ」によって6千人以上の命を救った外交官・杉原千畝の生誕120周年であり、「命のビザ」の発給から80周年にもあたります。そこで、この機に両国の友好関係をアートでより強固にするため、2020年に開催する「国際平和美術展」をリトアニアの首都ビリニュスと、国内展を、文化庁が全面移転することが決定している京都で開催する運びとなりました。自らの危険を顧みず多くの人々を救い、命の尊さを示した杉原千畝は「心」で動きました。アートもまた「心」で感じるもの。「アートによる平和へのパスポート」である本展の開催によって、両国の文化交流をこれからも華々しいものにする所存です。皆様のご尽力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。 ■国内展概要
今展は開催を終了しました。ご来場いただきました皆様、まことにありがとうございました。 開催期間 : 2020年9月9日(水)~ 9月13日(日) 会場 : 京都市美術館 別館2階 ■海外展概要
開催期間 : 2020年10月22日(木)〜10月26日(月) 会場 : ビリニュス旧市庁舎(リトアニア共和国) ■お問い合わせ
株式会社クオリアート TEL:03-6853-0009 受付時間:平日10時~17時 |
2020.07.20
第28回「国際平和美術展」のオフィシャルホームページをリニューアルしました。 引き続きその魅力と最新情報をお届けしてまいります。 2020.07.17
第28回「国際平和美術展」のオフィシャルホームページを開設しました。 |
杉原千畝(1900〜1986)は岐阜県に生まれました。第2次世界大戦中、日本領事館領事代理に在任していたリトアニアのカウナスで、ナチス・ドイツの迫害から逃れて、他国へ脱出しようとしていたユダヤ人に独断で日本のビザ(査証)を発給。約6千人の命を救い、その子孫たちは25万人にも及ぶとされます。「命のビザ」発給を行なった杉原千畝は、同様に多くのユダヤ人を救ったオスカー・シンドラーになぞらえ、「東洋のシンドラー」と呼ばれ、その偉業は世界に語り継がれています。2019年3月、杉原千畝の資料館「杉原千畝センポ・ミュージアム」が東京の八重洲に完成。「センポ」は杉原が自身の名を外国人が呼びやすいように、音読みの「センポ」と紹介していたことに因むとされています。
■琵琶湖疏水計画や内国勧業博覧会、平安遷都千百年紀念祭の開催など京都の近代化を牽引してきた岡崎の地に、京都で行なわれた昭和天皇即位の礼を記念して、1933(昭和8)年、帝冠様式建築の大礼記念京都美術館が誕生しました。公立美術館としては東京都美術館に次ぎ日本で2番目に開館という歴史を誇り、第2次世界大戦以後は京都市美術館として、今日まで独自のコレクションを形成し、常設展や数多くの企画展を実施してきました。2020(令和2年)年3月21日の再オープンからは、京都市京セラ美術館と改称。9月の本展はリニューアル後すぐに開催される記念的な展覧会の1つとなります。
本展の会場は京都市美術館 別館2Fとなります。
■14世紀に建設された旧市庁舎はゴシック様式の建物でしたが、18世紀の終わりにクラシックな様式に改装。かつては裁判所や財務室、武器弾薬庫などが置かれ、地下には刑務所もありました。現在は様々なイベントが年中開催されています。ビリニュス市庁舎広場には、ビリニュスで最も古いバロック様式建築の1つで、17世紀に完成した聖カジミエル教会がそびえています。
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