第三回 藝展 in ヴェネツィア

前期:2022年3月18日(金)~20日(日)
後期:2022年3月22日(火)~24日(木)
会場:クエリーニ・スタンパリア美術館(イタリア・ヴェネツィア)

日本とヴェネツィアはある人物を介して深いつながりがあります。1271年、17歳の少年がヴェネツィア共和国から中国へと旅立ち、帰国後に見聞きした出来事は口述によってまとめられます。少年の名前はマルコ・ポーロ。記録は『東方見聞録』として後世に広まり、「黄金の国(ジパング)」と記された日本は、今日のわが国を表すジャパンという呼称を得ることとなりました。
マルコ・ポーロの旅立ちから750年という節目を迎えた2021年、これを記念して同年12月に日本が誇る名刹・京都の清水寺で、日本のアーティストの作品を一堂に会した美術展覧会「第三回 藝展」を開催。その巡回展として、偉大な冒険家の故郷である水の都ヴェネツィアを舞台に、開催する運びとなりました。
ヴェネツィアと京都はともに、1千年以上にわたり首都として栄え、歴史的文化財や情緒ある街並みが残る、ユネスコの世界文化遺産に登録された古都です。コロナ禍で社会に活気が失われているなか、両都市がアートによって結ばれる本展をこうして開催できたことは、大変意義深いことと存じます。
ご来場いただきました皆様には、日本人の類い希な表現力によって生み出された、多彩な芸術作品の数々から、わが国の文化の奥深さを感じていただき、感動や癒やしで心を満たしていただければ幸いです。